博士二年 田中君の研究成果がOrganometallics誌に掲載されました。

2016/06/03

20面体型ホウ素-炭素クラスターのひとつであるMonocarba-closo-dodecaborate Anion(カルボランアニオン)は、化学的安定性に優れており、配位力が極めて小さいという特性があります。このようなカルボランアニオンの性質を利用することで、様々な高反応性カチオン種の合成が達成されてきました(例1, 例2)。しかしこれまで、カルボランアニオンの合成には、危険な試薬や過酷な反応条件が必要だったり、望みの対カチオンへの塩交換が必ずしも容易でないなどの問題点がありました。本論文では、これらの問題を解決し、短工程で容易にカルボランアニオン誘導体が合成できる新プロトコルを報告しました。優れた特性をもつカルボランアニオンの利用拡大につながると期待しています。



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当研究室は物質理工学院 応用化学系に所属しています。

教授 福島 孝典

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